同じ切迫早産と診断された人でも、そのまま入院になる場合と、自宅安静でOKな場合があります。
病院で管理入院か、それとも自宅安静か―。子宮頸管の長さが何センチ以上あれば、経過観察で済むのか―。
そんな切迫早産で入院になる基準について調べてみました。
切迫早産とは―。切迫流産との違いは?
切迫早産とは、生産期前(37週未満)に、出産の兆候が見られる状態のことをいいます。
つまり、早産になりかけている状態ということです。
ちなみに、妊娠22週未満で妊娠継続の危険がある(=流産のリスクが高い)場合は、切迫早産ではなく、切迫流産になります。
そのため切迫早産は、22週0日から36週6日目までの期間に診断されます。
22週未満に妊娠継続の危険がある場合は、切迫流産
↓切迫早産の原因について詳しくまとめていますので、コチラもぜひご覧ください↓
https://irohairoiro.com/genin/
切迫早産は子宮頸管の長さを基準に診断
切迫早産は、早産の一歩手前の状態です。
そして早産の兆候は、子宮頸管の長さを診て判断します。
子宮頸管長は、経腟エコー(超音波検査)でチェックしますが、妊娠中期からは経腹エコーと呼ばれる、お腹の外からの超音波検査がメインになるので、妊婦検診のたびに子宮頸管の長さを計っているわけではありません。
ちなみに私が通っていた産院も、経腹エコーしかやらないことが多かったです。
そのため、「気付いたときには子宮頸管の長さがかなり縮まっていた…」というケースも多いようです。
切迫早産で入院になる子宮頸管長の基準値は?
切迫早産で要入院となる場合の子宮頸管長の基準は、妊娠週数や産院の方針によって変わります。
妊娠初期~中期までは、子宮頸管長40mmくらいが正常値で、子宮頸管長が25mm未満になると早産に注意しなければならないとされています。
子宮頸管長20mm未満が1つの基準の目安
「入院か、それとも自宅安静か―」は、医師によって見解が分かれるようですが、20mmを切ると多くの産院で入院を勧められるみたいです。
ただ、私は妊娠31週の時点で子宮頸管長が1.6cmしかなかったので、どの病院に行ったとしても入院と言われていた可能性が高いと思います(;’∀’)
ちなみに私の産院では、「34週以下の妊婦さんで子宮頸管長が20mm未満だった場合、入院してもらっている」と言っていました。
「切迫早産だけど仕事可能」というケースも
切迫早産には明確な定義はないため、医師によって診断結果や治療法が変わってきます。
なので、子宮頸管長が20mm未満もしくは25㎜未満であっても経過観察で済む場合もあれば、30mm以上あっても治療が必要と診断される場合もあります。
はっきりとした線引きがあるわけではないので、「切迫早産だけど仕事可能」と言われる方もいるようです。
子宮頸管長以外でわかる切迫早産のサイン
子宮頸管長は内診でしかわからないので、本人が気付かない間に症状が進んでいくというのがやっかいですよね(汗)
切迫早産のサインとしてよく言われているのが、次の5つの症状です。
- お腹の張り
- お腹の痛み
- 腰の痛み
- 出血
- おりものの異常
37週未満で上記の症状があった場合、妊婦検診の日を待たずに早めに受診した方が安心ですね。
ただ切迫早産でも、はっきりした症状がない、気付きづらいというケースもあるようです。
私の場合|切迫早産のサイン
ともかの場合も、自覚症状はありませんでした。
というか、お腹の張りに気付いていなかったのかもしれません。
「子宮が収縮すると、お腹全体がバレーボールみたいに硬く張ってくる」と言われていますが、そんな感覚はなかったんですよね。
今思えば、「胎動が激しいな」という日があったので、それがお腹の張りだったのかもしれませんね💦
ちなみにそれ以外のサイン(お腹の痛み、腰痛、出血、おりものの異常)は、全くありませんでした。
切迫早産の入院期間の目安は?最長で何ヶ月?
切迫早産と診断される期間は、22週0日から36週6日目です。
22週0日~36週6日は104日間なので、約3ヶ月半ということになります。
なので、22週に入ってすぐ切迫早産で入院になり、生産期ギリギリまで入院継続となった場合、入院期間は3ヶ月半ということになります。
ただ、肺が成熟する34週~35週で退院OKが出る産院もあるように、退院時期の目安もそれぞれ異なります。
退院日の目安をはっきり教えてほしい!
退院時期については、担当医や助産師さんはある程度の目安がわかっているはずなんですが、意外とはっきり教えてもらえなかったりするんですよね(^^;)
質問しても、ぼやっとした答えだったり、はぐらかされたり…。
患者は、「いつ退院できるのか。最短で何週なのか。」そればっかり考えているといってもいいのに。
明言しづらいという病院側の考えもわかりますが、入院生活ってゴールが見えないとツラさ倍増なんですよね💦
切迫早産の入院費用は保険適用?
最後に、切迫早産の入院費についても簡単に。
妊娠や出産にかかる費用は、基本的には自己負担ですが、切迫早産の治療には、健康保険が適用されます。
なので、医療費用、入院費用の自己負担分は3割です。
入院時には保険適用外の出費も!
ただし、一部医療保険が適用されないものもあります。
以下の項目は、原則自己負担になってしまうので、事前に確認しておくことが大切です。
- 食事代
- 個室代(差額ベッド代)
- テレビ代
- 37週以降の入院費用
ちなみに、切迫早産の入院には欠かせないNST(ノンストレステスト)。
NSTは子宮収縮、お腹の張りをチェックするための機器ですが、病院によっては週〇回以上からは保険適用外など決まっているケースもあるので、これもあらかじめ確認しておくと安心です。
私の産院では、毎日2回(週14回以上)NSTを使用してもらっていましたが、自己負担はありませんでした。
切迫早産での入院で【高額療養費制度】を利用しよう
切迫早産は1ヶ月以上入院になることも珍しくありません。
入院期間が長引くと、医療費の支払いが心配ですよね💦
私も、支払いのことを考える度に不安になったり落ち込んだりしていました。
ただ、日本には「高額療養費制度」という制度があり、窓口での支払いが一定額を超えた場合、国に負担してもらうことができます。
その際、自己負担額は所得を基準に決まります。
所得区分は、加入している医療保険によって変わるので、保険証を見て確認しておくといいですね。
切迫早産で入院になる基準|まとめ
ということで今回は、切迫早産で要入院になる基準について調べてみました。
「入院か、それとも自宅安静か」は、週数や子宮頸管長、お腹の張りの状態などを総合的にみて判断されます。
目安としては、子宮頸管長が25mm以下になると入院を勧められるケースがあり、20mm以下になるとその可能性はさらに高くなるようです。
また退院時期の目安は、肺機能が成熟する34~35週、生産期直前の36週に定められることが多いそうです。
もちろん病院や担当医の方針によっても変わってくるので、先生や助産師さんにできるだけ具体的に話を聞いてみることをおすすめします。
コメント