切迫早産の治療の基本は、安静と張りどめです。
ただ、どれだけ安静に過ごしていても入院していても、子宮頸管はなかなか伸びないもの。
私も入院中は、診察のたびに子宮頸管の長さに一喜一憂していました…。
ということで今回は、「切迫早産は治るのか―」という疑問について調べてみました。
切迫早産は治るのか―
切迫早産とは、早産になりかけている状態のことを言います。
生産期(妊娠37週0日から41週6日)を迎える前に、赤ちゃんが外に出そうになってしまっているため、1日でも長く妊娠を継続させるための治療を行うことがあります。
ただ、治療をしたからといって早産を防げるというわけではありません。
切迫早産で入院したともかのケース
私は妊娠7ヶ月で切迫早産と診断され、そのまま出産まで入院しました。
そして結果的には36週4日目での早産になりました。
ただ、「いつ生まれてもおかしくない」という状態から、1ヶ月半妊娠継続できたのは入院して治療を受けたからこそとも思えます。
入院生活後半は、治療を受けて治るのかどうかより、「1日でも長くお腹の中で赤ちゃんを育てるんだ」と考えて毎日を乗り切っていました。
切迫早産で自宅安静になる人と入院になる人の違いって?
切迫早産と診断されると、自宅安静か管理入院を指示されることがほとんどです。
自宅安静でも入院でも、基本は寝たきり。

私も担当医に「自宅安静にできないか」聞いてみましたが、子宮頸管長が2cmを切っていたため、病院で治療の必要があると判断されました。
点滴治療と内服薬治療がある
治療方針は主に2つ。点滴治療と内服薬治療です。
いわゆる張りどめ(子宮収縮抑制薬)というものですね。
子宮収縮抑制薬には、塩酸リトドリンと硫酸マグネシウムがあり、リトドリンは内服と点滴、マグネシウムは点滴で使用します。
内服薬治療は自宅でも受けられますが、点滴治療が必要な場合入院するしかありません。

↓私のリトドリン点滴量の記録はこちらの記事にまとめています
https://irohairoiro.com/tenteki/
切迫早産の診断基準はあいまい
自宅安静か入院かは、切迫早産の進行具合によって変わります。
そもそも切迫早産という病気自体、基準があいまいだったりしますよね。
ちなみにともかのかかりつけの病院では、子宮頸管長が2.5cm未満の場合入院になるそうです。
ただ妊娠週数やお腹の張り具合、医師や病院の方針によっても違ってくるので、明確な基準はありません。
・治療方法も病院や医師の方針によって変わる
切迫早産で治療をしないとどうなる?
前半で、「切迫早産は治療したからといって治るわけではない」と言いましたが、「それなら治療しなくても同じでは?」という気になっちゃいますよね。
私も何度も何度もそう考えました。
切迫早産で安静解除or退院の目安は?
入院中は1日でも早く退院したくて、助産師さんに「35週で退院するのは無理なのか」何回か聞いたことがあります。
というのも、35週で肺機能が成熟すると聞いたので、「生産期(37週~)までいかなくても退院できるんじゃないかな」と考えたからです。
助産師さんが言うには、実際は生産期前に退院が認められることもあるそうです。
ただ中には退院日の朝、点滴を外したことによる張り返しが起きたり、帰りのタクシーで破水したりという妊婦さんもいたという話もされました。
切迫早産が治るわけではないけれど…
こればっかりは結果論なので、点滴をやめたから破水したのか、それとも偶然破水が起きたのかはわかりません。
ただ、点滴を外すことことで張り返しが起きやすくなる=早産のリスクが高くなるというのはあるのかなと感じました。
1日でも早く退院したいという気持ちがある一方で、
「1ヶ月以上入院生活を頑張ってきたんだから、ここまできたら生産期を目指したい。」という気持ちがだんだん強くなり、結果的に35週以前での退院は諦めました。
退院のタイミングについては、下記記事に詳しくまとめています。
よかったらこちらもあわせてご覧ください。
https://irohairoiro.com/35or36/
早産予防で手術を行う場合も―リスクはあるの?
切迫早産の治療方法は、安静と張りどめが基本と言いましたが、もう1つの方法として手術という手も。
それが、子宮頸管を縛る2つの手術法【シロッカー法】と【マクドナルド法】です。
シロッカでー法が子宮に近い所を縫うのに対し、マクドナルド法では膣に近い所を縫います。
子宮頸管を縫うと聞くと怖い感じがしますが、下半身に脊椎麻酔を打って行うので意識もあるまま。
切迫早産の原因が子宮頸管無力症である場合に効果的だそうです。

ただこの手術も、切迫早産を治すためというよりも、できるだけ長く妊娠継続するという目的のために行われます。
切迫早産は治るのか|まとめ
今回は、「切迫早産は治るのか?」という疑問について調べてみました。
切迫早産になると自宅安静か入院を指示されますが、どれだけ安静にしていても切迫早産が完全に治るという可能性は低いようです。
張りどめも使うことで、1日でも長くお腹の中で赤ちゃんを育てるというのが切迫早産の治療目標です。
切迫早産で安静に過ごす時のポイントについては下記記事にまとめていますので、こちらも合わせてチェックしてくださいね。
https://irohairoiro.com/anseinoimi/
今後も切迫早産に関する情報をお届けしていきたいと思います。

コメント