切迫早産で診断書を書いてもらうにはどうすればよいのでしょうか―。
お医者さんから入院や安静の指示が出たら、仕事を休職しなければなりませんが、長期間休むのなら診断書があった方が心強い!
会社にも話しやすい上、健康保険組合が定める基準によっては【傷病手当金】が支給されることもあるんです。
今回は、そんな【切迫早産や切迫流産で診断書を書いてもらう方法】についてわかりやすく解説します。
切迫早産の診断で会社を休職
切迫早産や切迫流産と診断されたら、自宅安静か入院のどちらかになることがほとんどです。
仕事をされている妊婦さんは、産休までの間、会社を休職しなければならないのも悩みの種ですよね。
「会社に休むと言いにくい」「休職中にお給料が出ないのが痛い」
ただでさえ切迫早産で不安な状態なのに、仕事のことでさらにストレスを感じてしまいそう…。
スムーズに休職に入るためには、医師に診断書を書いてもらい、それを会社に提出するのが一番です。
切迫早産・切迫流産で診断書を書いてもらうには?
とくに、産休まで数週間~数ヶ月あるという場合は、有休消化ではなく休職申請をするのがベターです。
最大のメリットは、休職中に雇用関係を解消されないこと。
今の仕事を続けたい人や、育休後の転職活動が不安な人は、しっかり休職申請しておきましょう。
切迫早産の診断書発行にかかる料金
病院で診断書を書いてもらうには、お金がかかります。
切迫早産の診断書ももちろん有料で、病院によって料金も変わります。
料金の目安は、2,000円~1万円くらい。
医師によっては嘘を疑って書いてもらえないケースも…
今回、切迫早産の診断書についてあれこれ調べていたところ、「なかなか診断書を書いてもらえなくて困っている」という妊婦さんが結構いました。
しかも、中には「仕事を休むための嘘なのでは?」と疑われた方までいるようです。
診断書を書きたがらない医師もいる?
切迫早産は、他の病気や怪我と違って明確な基準がありません。
同じような症状でも妊娠週数や医師の方針によって見解が割れるので、「診断書は必要ない」「症状が軽い内は診断書は書けない」という考えの医師もいるのかもしれません。
休職中のお給料はどうなるの?
さて、休職で気になるのが収入面ですよね。
休職中の給料は、会社の規定や就業規則によって異なります。
ただ実際のところ、休職中は給与ゼロという会社が多く、一部支給や満額支給されるのはかなりのレアケースです。
給料はもらえないが傷病手当金が支給されるかも
休職中に給料が支給される会社は少ないですが、条件さえ満たせば傷病手当金の支給を受けることができます。
正社員だけでなくパート・アルバイトでももらえますが、社会保険に加入している必要があります。
傷病手当金の手続き
傷病手当金をもらうには、医師の診断書が必要です。
また、【健康保険傷病手当金支給申請書】という書類に記入し、会社に提出しなければなりません。
健康保険傷病手当金支給申請書には、傷病手当金を受ける本人・会社・医師の3者が記入する欄があります。
傷病手当金の支給額と支給期間
傷病手当金の支給額は、休業がはじまった日以前12ヶ月の給料をもとに計算します。
12ヶ月分の平均給与を30で割り、そのさらに2/3が1日あたりの支給額です。
たとえば、休業前12ヶ月間の平均額が24万円の場合
1日あたり約5,333円支給されるという計算になります。
また、もらえる期間は支給開始の日から最長1年6ヵ月までと決まっています。
傷病手当金がもらえる条件・基準とは?
2.連続3日間を含んだ4日以上休まなければならなかったこと
3.休業中に給料が支払われていないこと
ただし3については、給与額が傷病手当金より少なかった場合、その差額をもらうことがきます。
【体験談】切迫早産で診断書を書いてもらった流れ
さて、ここでともかの体験談もさらっとお話します。
ともかは元々、結婚前から勤めている会社で事務作業をしていました。
妊娠7ヶ月まで順調だったので、予定日の1ヶ月前まで働いてから産休に入るつもりでいました。
そして妊娠8ヶ月目を目前にした31週の妊婦検診で、突然の切迫早産と管理入院を言い渡されました。
↓入院生活についてはこちらに詳しくまとめています。
https://irohairoiro.com/coronaka/
診断書の発行から休職まで
ともかの場合は、経過観察ではなく入院だったこと。
そして1ヶ月以上という長い治療期間が必要だったこともあり、スムーズに診断書の発行までいきました。
やりとりとしては、「お勤めされているんですね。診断書もお出ししておきますね。」というあっさりした感じ。
「会社にはちょっと言いづらいな」という気持ちもあったんですが、
「早産の危険性があるので、お休みさせてください。診断書ももらっています。」と先に伝え、診断書は後から会社に郵送しました。
このように、入院になった場合はその場ですぐ診断書を書いてもらえる可能性は高いです。
切迫早産で診断書を書いてもらうための対策
ということでここからは、切迫早産だけど入院にはならなかった方必見!
診断書を書いてもらうための対策についてまとめました。
「診断書なしでは会社が休職を認めてくれない」「傷病手当金を申請したい」という方は参考にしてみてください!
資料や手紙で診断書が必要なことを伝える
切迫早産なのにすんなり診断書を書いてもらえなくても、すぐに諦めることはありません。
できるだけ早く再チャレンジしてみましょう。
その時「仕事を続けることに不安がある」「診断書がないと休めない」ということを丁寧に伝えることが重要です。
業務内容や職場環境について具体的に説明するのも効果的!
「お医者さんを前にするとうまく説明できる自信がない」という方は、事前に資料や手紙を用意して望むのがおすすめです。
他の病院に転院して書いてもらう・セカンドオピニオン
切迫早産や休業の判断基準は、医師によって違うのが当たり前です。
そもそも「切迫早産や切迫流産に、安静が有効というエビデンスはない」という医師も中にはいます。
診断に不安を抱えながら妊娠生活を過ごすのは、メンタル上よくありません。
「体力的に仕事を続けるのが難しい」と感じているのなら、その気持ちをそのまま伝えるべきかと思います。
担当医を変えたり、他の病院に転院して再受診してみると、診断結果が変わったということはよくあります。
母健連絡カードがあれば休業申請できる
母健連絡カードを提出すると、診断書と同等の書類として扱ってもらえます。
診断書に代わる正式な証明書類なので、会社側は休業を認めるよう義務付けられています。
発行にはお金がかかりますが、診断書の料金よりは安く済むケースが多いです。
会社側は「あくまで診断書が必要」と言ってくるかもしれませんが、気にせず堂々と会社に提出しましょう。
切迫早産で診断書を書いてもらう方法|まとめ
切迫早産や切迫流産は、自宅での安静や管理入院が必要になります。
入院の場合はすんなり診断書をもらえるかと思いますが、そうでない場合は諦めずに再度発行を頼んでみましょう。
セカンドオピニオンや転院を検討するのも有効です。
無理して仕事を続けずに、お腹の赤ちゃんのことを最優先に考えて、安静に専念しててくださいね!
【ともかの子育て日記】では、コロナ禍での育児や切迫早産の思い出について発信しています。
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