切迫早産と胎動の関係性とは―。
「胎動が激しいのは、赤ちゃんが元気な証拠」とよく聞きますが、それって本当?
それとも切迫早産の症状の1つなの?
そんな疑問について調べてみました。
・胎動がすごい(弱い)ので不安
・切迫早産の症状が知りたい
「胎動がすごい…」これって切迫早産の症状?
切迫早産と診断されたら、絶対安静が基本です。
入院する方もいれば自宅安静の方もいますが、どちらにせよ「立ったり座ったりせず、できるだけ寝て過ごすのが効果的」と言われています。
そんな中、お腹の中からポコポコ、ドコドコと激しい胎動が!
「もしかして切迫早産の症状?悪化していたらどうしよう!」と不安に感じてしまいますよね。
【切迫早産=胎動が激しくなる】というわけではない
結論から言うと、切迫早産だからといって胎動が激しくなるという根拠はありません。
切迫早産の妊婦さんでも通常の妊婦さんでも、胎動に大きな違いはないとされています。
胎動がしっかりあるというのは、切迫早産かどうかに関係なく、あくまで【赤ちゃんが元気に動き回っている証拠】と考えて大丈夫です。
・切迫早産=胎動が激しくなるという医学的根拠はない
・胎動は赤ちゃんが元気な証拠
切迫早産中の胎動の感じ方
ママが胎動に気付きはじめるのは、妊娠5~6ヶ月。
週数でいうと、妊娠20週前後です。
胎動を感じはじめる時期には個人差はあり、初産婦か経産婦でも違いますが、一般的には「早い人で4ヶ月、遅い人でも7ヶ月までには気付く」と言われています。
切迫早産でも胎動の強さは同じ
切迫早産の人も、通常の妊婦さんと同じように胎動は起こります。
胎動はお腹の中の赤ちゃんの動きのこと。
なので先ほど言ったとおり、切迫早産だから胎動が強くなるor弱くなるというわけではありません。
問題は、胎動を感じる期間の違いです。
出産が近づくと胎動が減る
つまり、生産期に入る前に出産を迎えるリスクがあるということになります。
出産予定日が近づくとお腹の赤ちゃんは子宮の下の方に下りていき、頭を骨盤の入り口にはめこむような体勢になります。
子宮の中を自由に動き回っていた時と比べて、身体の動きが制限されるので、ママも胎動を感じづらくなるんです。
切迫早産が進むと、生産期が来る前に赤ちゃんが産まれる準備に入ってしまうので、胎動を感じる期間が短くなってしまうというわけです。
胎動を全く感じなくなったら―
とはいえ、赤ちゃんがお産の準備に入った状態であっても、胎動がゼロになるわけではありません。
あくまで「今までよりは感じづらくなる」というだけなので、予定日が近づいても赤ちゃんはその場で動いています。
胎動がゼロになる時は、赤ちゃんの命が危険な状態にあるサインです。
赤ちゃんの首にへその緒が巻き付いて酸素が届かなくなったり、常位胎盤早期剥離を起こしたりといった可能性もあるため、胎動を感じない時はすぐに病院へ。
など明確な基準はないので、気になった時は早めに受診してください。
切迫早産の5つの症状
切迫早産の症状は、大きくわけて5つあります。
以下の症状が表れた時は、かかりつけ医に相談しましょう。
妊婦検診の頻度は、妊娠初期から妊娠23週までは1ヶ月に1回ペース。
妊娠24週以降でも、2週間に1回ペースです。
不安な時は、次の妊婦検診を待たず早めに受診してください。
・お腹の張り(子宮収縮)
・お腹の痛み
・腰の痛み
・おりものの異常
・出血
1.お腹の張り|切迫早産の症状
切迫早産の最もよくある症状が、お腹の張り(子宮収縮)です。
初産の方は、子宮の収縮と胎動を区別しにくいと言いますが、
・お腹を触るとガチガチに固い
・お腹全体がバレーボールのように張る
・お腹の内側がギューっと重苦しい
と表現されることが多いです。
逆に言うと、「お腹を触っても固い感じがない」「お腹の一部だけグリグリしている」という時は、張りではなく赤ちゃんの胎動である可能性が高いです。
2.お腹の痛み|切迫早産の症状
お腹の張りだけじゃなく、痛みを伴う場合は要注意!
下腹部がキューっと収縮するような痛みは、切迫早産が進行しているサインかもしれません。
痛みの感じ方には個人差がありますが、
ツーンとした痛み・キューっと締め付けられる痛み・生理痛に近い鈍痛
などと表現されることが多いです。
3.腰の痛み|切迫早産の症状
妊娠中の腰痛はめずらしくありませんが、中には切迫早産が原因になっていることも!
お腹と腰の両方に重だるい痛みを感じたり、生理中に似た腰痛を引き起こしたりする場合があります。
腹痛や腰痛が治まらない時は早めに受診して、担当医の指示に従いましょう。
4.おりものの異常|切迫早産の症状
切迫早産の症状としてよくあるのが、おりものの色や量の変化です。
妊娠中は子宮内を清潔な状態に保つため、おりものの分泌が増えがち。
卵白のようなどろっとしたアメーバ状のおりものが出ることもありますが、それ自体は問題ありません。
気になるのは、おりものの色。
たとえば、黄緑色のおりものは膣トリコモナス症、白くてポロポロしたおりものはカンジダ膣炎に感染している可能性があります。
また、生臭いにおいや刺激臭がしたり、おりものに出血が混じっている場合も注意が必要です。
5.出血|切迫早産の症状
妊娠中の出血は問題がないケースも多いですが、その一方で切迫流産や切迫早産の症状の可能性もあります。
妊娠37週以降の出血は、「おしるし」であることがほとんどですが、36週以前の出血は要注意。
おりものに混じったピンク色の出血や、茶色っぽくくすんだ出血。
量も、下着に少し付く程度だったり、大量にダラダラ続いたりと程度は様々です。
自分1人で判断するのは危険なので、出血があった時はかかりつけ医に確認しましょう。
切迫早産だけど自覚症状がない?!
切迫早産にはお腹の張りや痛み、腰痛、出血、おりもの異常など、様々な症状が表れます。
ただその一方で、
「何の異常もなかったのに、いきなり切迫早産と診断された」「お腹の張りに気付かなかった」
という、自覚症状がない方がいるのも事実です。
↓切迫早産の原因については、こちらの記事に詳しくまとめています。
https://irohairoiro.com/genin/
切迫早産の自覚症状|ともかのケース
ともかもそのタイプで、順調な妊娠生活を送っていると思いきや、妊婦検診で「子宮頸管長が短くなっている」と指摘され、そのまま入院になってしまいました。
医師に「お腹張って苦しくなかった?」と聞かれましたが、「胎動が強いなぁ」と思うことはあってもお腹の張りや痛みを感じたことはなかったです。
切迫早産はどんなに注意していても予防しようがない場合もあるので、少しでも早く気付くためにも妊婦検診はスケジュール通り計画的に受診することが重要です。
また、検診時に毎回子宮頸管長を測らない産院もあるので、心配な方は積極的に内診してもらうのもいいかもしれません。
そんなともかの入院劇はこちら↓
https://irohairoiro.com/nyuinnohi-1/
https://irohairoiro.com/nyuinnohi-2/
切迫早産の症状と胎動の関係性|まとめ
切迫早産になると、お腹や腰の痛み、出血、おりものなど様々な症状が表れますが、胎動の強さに直接的な関係はありません。
ただ切迫早産が進行すると、赤ちゃんが骨盤の方に下りて、出産に備えた体勢に入ってしまいます。
赤ちゃんが下りていくと動きが制限されるので、胎動が感じづらくなるという影響はあるかもしれません。
とはいえ胎動がゼロになることはないので、まめに胎動カウントをして、胎動の変化にすぐ気付けるようにするというのが大切です。
ともかの子育て日記では、切迫早産についての情報を日々発信しています。
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